告知など
- 「勇者彼女がトイレから出てきません。」
- 彼女がうちのアパートに来たかと思ったらトイレに入って出てこなくて、 何をしているかというと、異世界で勇者をしている話。
- 「ダウン症があるとかないとかどうでもいい、誇りがあればいい。」
- そろそろ子育てエッセイなどというものを書いてみようかと思った次第。
- 「小説生成システム開発計画 - プロジェクトNUE」
- 計算機に小説、いや、使い物になる文章を作らせてみようという試みを、 勉強しながらやってます。
2010-02-02 [Tue]
▼ Kindle Storeで小説を出版・その後
Kindle Storeで日本語小説の出版ができました。
おそらく、日本発で日本語で現役作家のオリジナル小説では、最初ではないかと思います。
ただ、ちょっと裏技というか抜け道っぽい気がしています。
アップロードしたデータは以前と同じものです。その他の登録情報を変更して再度publishしたところ、一晩で承認されました。変更したところは以下です。
- タイトルからローマ字表記と(in Japanese)の文言を消した
- 説明文で、「Science Fiction wtitten in Japanese」としていたのを「Japanese Science Fiction」とした
- カテゴリにGraphic Novel -> Science Fiction を追加した
これだけです。Graphic Novelとはライトノベルのことではなくて、ストーリー性重視の大人向け漫画のことを英語ではこう表現します。したがって、小説はGraphic Novelではないのですが、まあ、全ページ画像にしてあるから、Graphicでいいかとか思ったりして。
なんでしょうね。
できあがったものを早速購入してみましたが、
- 表紙が消えてしまった
- previewで取れるzipをKindleで見たものより全体的に縮小されてしまっている
ぎりぎり許容範囲ではありますが、もうちょいチューニングの余地はあると思います。画像の縮小は、Amazon DTPにやらせずに手前でやったほうがいいかもしれません。
ま、とりあえず出来たので、どんなものかpreviewだけでも見て頂けると良いかと思います。
2010-02-03 [Wed]
▼ Kindle Storeで小説を出版・データの作り方その2
Kindle用のデータの作り方を少し修正しました。手前側で画像を最適化してしまおうという方法です。
まずAmazon DTPにアップロードする画像は、64KBという制限があるので、なるべく小さいファイルにしたいというのが目標です。しかしやってみると、画面いっぱいのサイズで64KBというのはなかなか厳しいです。gifに変換したところ、50KB弱になったのですが、convertで作ったgifファイルをアップロードしたら、previewで見れたり見れなかったりしたので良くありません。
結局、Amazon DTP側で変換されてしまうのはしかたなしとあきらめ、tiffを経由することにしました。
こんな感じで、中心部分だけ切り出して変換します。
convert xaaa.tif -crop 1650x2250+60+90 -negate -resize 1100x770 -colors 16 outxaaa.tiff
cropとresizeの値は、見ながら調整するのが良いかと思います。
こうして作った画像をベースに、データをアップロードしなおしました。少しだけ文字が大きくなって、表紙も付いています。
ただ、既に買った人は、無料でupdateすることがまだできないらしく、ちょっとひどい……ごめんなさい。内容は変わってないです。
2010-02-04 [Thu]
▼ アバター
アバター見てきました。当然、3Dで。
映像の勝利、がすべてだと思いました。見たことのない異世界を驚くほど美しく見せてくれます。
これはどんなに頑張っても小説ではできません。
ただ気になる点はあって、例えば伏線の類がきちんと回収されてはいるものの若干意図的に見える点とか、SF的な部分はもっと広げる余地があるよなあとか。
あと、途中挫折に苦しむ→救済→反撃の流れが、尺が短すぎるように思います。もうちょっと心理描写というか苦悩の部分があっても良いかと。これは導入の部分の怪我に挫折→再起の部分にも言えるかも。
しかし、この作品に限って言えば、その点は意図したものではないかと思います。
なぜなら、心理描写とか映しても3D的に何の見栄えもしないから。アバターはとにかく異世界を3Dで見せるという部分に注力しているので、構成もそれにあわせたものになっているのだと思います。エポックメイキングとしては、それで良いと思います。
同時に、3Dに敵した人間描写や心理描写の演出というのは、今後考えられていく部分なのだろうと思います。
▼ 3Dテレビについて
現在、家庭用テレビにも3Dの波が来ています。家庭用液晶パネルの3D対応の生産が近々に計画されていたり、BD用の3Dフォーマットの検討が始まったり。
今年後半にも製品が出て、来年は3Dテレビが続々と出るのではないかと思います。
ただ、多分フレームレートを倍にしないと見づらいように思うので、地デジなどの電波メディアにいつごろ乗るのかは、よくわからんです。乗ったとしても劣化版になりそう。
現在の3Dテレビは、その仕組み上、専用メガネをかけて正面で見ることになります。そうなるというと、3Dテレビというのは、みんなで座って構えて見るという、古き時代のテレビの復権になるのではないかという気がします。テレビ屋さん大喜びですね。
無論、それに耐え得るコンテンツって、映画以外になによっていう問題はあるけれど、それはいい。僕等が考えることではない。
ところで僕等は、毎週テレビの前に座ってわくわくしながら見ていた経験も、なんとなく深夜のNHKの番組を流して見ていた経験も、あまり面白くないアニメを1.3倍速で流し見したりしている経験もしているわけだけれど、さて、3Dテレビも同じように座って見るほどのものでなくなった時ってのは、どういうことが起こるのかは考えてみて良いのではないでしょうかね。
そういう時は、意外に早く来るような気がします。
2010-02-07 [Sun]
▼ 日本語作文教育
うーん、なんかもにょもにょ。
「革新的な自動化がもたらした、論理的な文章作成トレーニング」
http://www.yomiuri.co.jp/adv/agu2009/research_education/vol10/
という記事があった。まあ、広告なんだけど。
問題の背景については、まったくその通りだと思う。日本では初等教育での作文教育をまったくやらないので、大学卒業してもまともに日本語を書けない人間がごろごろしている。
ただ、その後が納得できない。
これは、実際に文章を書き、推敲する訓練を積み重ねることが、文章力を養う上で不可欠だからです。
これは正しい。賛同する。
ところが現実には、必要となる個別の細かい添削指導を行なう教員スタッフの確保が難しく、また、訓練を効率化するための演習環境も圧倒的に不足しているのです。
そんな大学は潰れてしまえばいい。質を保てない高等教育機関なんか必要ない。高等教育ってのは、そういうものだ。
僕は大学の研究室で徹底的に作文指導を受けた。うちの研究室は日本語作文には非常に厳しい研究室だったので、先輩にも添削してもらい、同時に後輩の論文を添削することも徹底的にやった。
だから大学というのはそういうところだと思っている。そこまでの指導ができないのなら、能力のある教員を確保できないのなら、存在意義なんかないじゃないか。ただでさえ、大学は余っているくらいなんだから。
もちろん、僕の場合はそれまでの山のような読書経験があったからだとは思うけれど、技術として作文能力を持てるようになったのは大学での指導のおかげだ。
学習支援システムの研究をするのは別に構わない。だけど、指導者が楽をするべきではない。
もしシステムを開発することで作文教育の方法論を定式化できたのであれば、その部分を全国の大学で共有することで、大学の教育レベルの底上げを図って欲しい。道具があればそれで解決という問題ではないのだと思う。
2010-02-15 [Mon]
▼ うむ、微妙に
死ぬほど忙しいということはないのだけれど、何か常に気になることが頭の中にひっかかっている感じで、それと並行して手も動かさないといけないので、すっきりしない。